精神障害者小規模作業所への通所目的と自立援助についての一考察

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タイトル別名
  • A Study on the Purpose of Attending Sheltered Workshops for Mentally Handicapped People and the Support for their Social Independence
  • セイシン ショウガイシャ ショウ キボ サギョウショ エ ノ ツウショ モクテキ ト ジリツ エンジョ ニ ツイテ ノ イチ コウサツ

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抄録

本研究の目的は精神障害者が社会的自立についてどのようにとらえているかを理解し,援助の方向性を探ることである。そのために小規模作業所に通所する精神障害者自身が考えている通所目的を把握し,通所目的とその関連要因において男女による違いがあるかどうか検討を行った。4ヶ所の小規模作業所に通所する者48名を対象とし質問紙調査を行った。因子分析の結果,通所目的として次の5項目が抽出された。1.「集団生活と楽しさを求める」,2.「精神の安定を得る」,3.「生活習慣を求める」,4.「作業への取り組みを求める」,5.「消極的に参加する」。調査の結果,以下のA,Bにおいてそれぞれ性別による違いがあった。A.通所目的や,B.(a)年齢と通所目的,(b)入院回数と通所目的,(c)通所期間と通所目的,(d)作業所に長くいたい気持ちと通所目的,(e)就労意欲と通所目的との関連性。以上の結果から,性別による社会的自立に対する捉え方の違いを考慮に入れ,自立援助をしていく必要性が示唆された。

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