MRI heavy T2強調画像を用いた片側顔面痙攣の病因血管についての検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Analysis of Causative Blood Vessels Using Heavily T2-weighted MRI in Patients with Hemifacial Spasm
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抄録
片側顔面痙攣は血管圧迫による原発性と続発性に分けられる.原発性の圧迫血管には前下小脳動脈(AICA)や後下小脳動脈(PICA)などが知られている.今回,片側顔面痙攣患者21例の横断像および冠状断像のMRI heavy T2強調画像を撮影し,圧迫の原因血管の種類および圧迫方向を三次元的に解析し,圧迫所見と臨床症状の関係を検討した.その結果,患側の91%で顔面神経が小脳橋角槽で圧迫されていた.原因血管については,AICAが9側と最も多く,PICAが6側であった.さらに,顔面神経への下方からの圧迫が,片側顔面痙攣の発症に強く関与していた.MRIでの圧迫所見が,健側の顔面神経の40%にも認められた.
収録刊行物
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- 神経眼科
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神経眼科 34 (3), 300-, 2017
日本神経眼科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680721313664
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- NII論文ID
- 130006152104
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- ISSN
- 21882002
- 02897024
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可