ストレスと呼吸器疾患

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  • 熱田 了
    順天堂大学医学部呼吸器内科学講座

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タイトル別名
  • Stress and respiratory disease

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近年, 社会環境・システムの変化により心理的ストレスは増大傾向にある. それに伴い, 心理ストレスそのものが種々の疾患に影響を与え, 病態が重症化・遷延化することが生じている. 心理ストレスにより生じる一連の疾患を心身症といい, 定義としては“その発症に心理社会的な因子が密接に関与し, 器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう. ただし, 神経症やうつ病など, 他の精神障害に伴う身体症状は除外する”となっており近年増加傾向にある. また, 呼吸器疾患において心身医学的配慮が必要な疾患として気管支喘息, 神経性 (心因性) 咳嗽, 過換気症候群などがある. 特に気管支喘息も心身症と同様に近年増加傾向にあり, 加えて肉体的ストレスのみならず精神的ストレスが疾患の難治化, 遷延化に大きく関与しており, 心身症とともに大きな社会的な問題ともなっている. 本稿では気管支喘息と心身症に関する原因・診断・治療等に関して解説する.

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