タイ王宮寺院の壁画におけるラーマキエン物語と建物の表現方法について

  • 辻合 秀一
    富山大学芸術文化学部 准教授 富山大学院芸術文化学研究科(兼任)

書誌事項

タイトル別名
  • About perspective of building and Ramakian in the wall painting of Thai Royal Palace Wat Phra Kaeo
  • タイ オウキュウ ジイン ノ ヘキガ ニ オケル ラーマキエン モノガタリ ト タテモノ ノ ヒョウゲン ホウホウ ニ ツイテ

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説明

タイ王宮寺院ワットプラケーオの回廊には,ラーマキエン物語をタイ壁画で178室に分けられて描かれている.このタイ壁画が,どのような遠近法で描かれているのか分析を行なう.そのために,床面の格子縞を手がかりに投影方法を分析する.このとき,物語の表現から構成に与えた影響なども考察した.また,この壁画は,1室に1つの話が進むのではなく,日本の絵巻のように異時同図表現や,室の区切りなく絵が続き左右上下で違う話の場合もある.タイ壁画は,日本の絵巻と違い右から左方向に進むこととの違いも考察する.

収録刊行物

  • 図学研究

    図学研究 45 (2), 3-8, 2011

    日本図学会

参考文献 (7)*注記

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