オガクズに含まれる植物の生長阻害物質について
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- 吉田 重方
- 名古屋大学農学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Phytotoxic Substances contained in Sawdust
- オガクズ ニ フクマレル ショクブツ ノ セイチョウ ソガイ ブッシツ ニ ツ
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抄録
植物の生長を阻害するオガクズ(ベイスギ,Thuia plicata)中の物質について調査した結果,以下に示すことが明らかになった。1.オガクズ抽出液を溶媒分離したところ,阻害活性はいずれの画分にも存在したが,とくにエーテル可溶の酸性,中性画分において顕著に強かった。2.アルミナ・カラムクロマトグラフィにより上記のエーテル可溶酸性物質を分離したところ,阻害活性を示す物質は行った実験条件下でベンゼン(ララクションI),エチルエーテル(II),メタノール(V),水(VI),ギ酸(VII)および硫酸(VIII)の6区のフラクションに溶出し,酢酸エチル(III)およびn-プロパノール(IV)のフラクションには溶出しなかった。このうち,フラクションI,V,VIおよびVIIIでみられる阻害活性はIIおよびVIIのものに比べて著しく強かった。3.上記の6区のフラクションにはいずれもクロロフェノールレッドおよびジアゾ試薬に反応する非フェノール性酸性物質およびフェノール性酸性物質が存在していたが,フェノール性酸量と阻害活性との間には一定の関係が認められなかった。4.ペーパー・クロマトグラフィと小麦テストを組合せた試験より,オガクズに含まれる酸性阻害物質の主体がフェノール性酸でなく,非フェノール性有機酸であることを推定した。
収録刊行物
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- 日本草地学会誌
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日本草地学会誌 21 (2), 102-108, 1975
日本草地学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680727045376
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- NII論文ID
- 110006464782
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- NII書誌ID
- AN00194108
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- ISSN
- 21886555
- 04475933
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- NDL書誌ID
- 1612266
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可