積雪地帯における水田裏作イタリアンライグラスの不耕起栽培に関する研究 : 水稲作付前の石灰施用とイタリアンライグラスの催芽播

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Non-preparation Sowing of Italian Ryegrass on Paddy Field in Snowy Region : Liming before Rice Planting and Sowing Germinant Seed of Italian Ryegrass
  • セキセツ チタイ ニ オケル スイデン ウラサク イタリアンライグラス ノ フコウキサイバイ ニ カンスル ケンキュウ スイトウ サクツケ マエ ノ セッカイシヨウ ト イタリアンライグラス ノ サイガハン

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説明

積雪地帯における水田裏作イタリアンライグラスの不耕起栽培について,'63年,'64年に標題の試験を実施して次の結果を得た。1.水稲作付前に石灰を施用し裏作イタリアンライグラスを水稲刈取後不耕起播した結果,裏作時期の土壌pHは目標値には達しなかったが,無石灰区との間に0.5〜1.0の差を生じた。そしてこれが裏作イタリアンライグラスの増収に効果を示し,イタリアンライグラスは著しく増収した。これはpHの上昇によって,土壌養分の有効化が進んだ二次的要因によるものと思われる。2.水稲作付前の石灰施用によって水稲は減収せず,むしろ若干増収の傾向を示した。3.裏作イタリアンライグラスの不耕起播において種子の催芽播は不催芽播に比較して発芽,草立良好で,草丈は越冬後も高かった。また,催芽播は発芽良好なため主茎数が多く,これが増収の要因となり,不催芽播より多収であった。催芽播と窒素肥料との間に交互作用が認められた。4.耕起土壌は自然の鎮圧により,越冬後には気相比が不耕起土壌とほとんど同程度になるので,不耕起がイタリアンライグラスの生育に特に支障になることはないと思われる。

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