病診・病病連携を行うためのリアルタイムコラボレーションシステムの構築 ―歯科領域における試行―

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タイトル別名
  • Development of Medical Remote Conference Networking System —Trial in a Dentistry Domain—

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抄録

<p> 我々は,地域の医院や病院の医師・歯科医師がインターネットを利用して中核病院の専門的知識や最新の技術を活用できる病診・病病連携システムMedical Remote Conference Networking System (以下M-Netと称する)を構築した.M-Netは,インターネットを介して,両施設の医師・歯科医師間で診療情報,特に医療画像 (顔貌写真,口腔内写真,デンタルおよびパノラマX線写真,CT立体構築画像,超音波診断画像,病理標本顕微鏡画像等の診断に必要なデータ)についてのカンファレンスを行うシステムで,OSをLinuxで,各種サーバをApache,PostgreSQLで実装し,プログラム言語はJAVAおよびPHPを用いて構築した.</p><p> M-Netは医療関係のコラボレーションシステムとして開発したものであり,今回,歯科領域において試行した.その結果,本システムはインターネットを用いてブラウザを多用するシステムであるため,システム利用者はハード面に対する膨大な投資をすることなく遠隔カンファレンスを行えることが明らかになった.</p><p> 今後は,歯科領域での試行をさらに進め,問題点の発見とその改善につとめ,歯科用M-Netの確立後,医科用M-Netに取り組む予定である.</p>

収録刊行物

  • 医療情報学

    医療情報学 22 (2), 197-205, 2002

    一般社団法人 日本医療情報学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (26)*注記

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