北海道根室地方および札幌地方で収集したオーチャードグラス個体群の栄養系にもとずく特性比較
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- 脇本 隆
- 北海道立根釧農業試験場
書誌事項
- タイトル別名
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- A Comparison of Orchardgrass Clones Collected from the Eastern and the Western Area in Hokkaido
- ホッカイドウ ネムロ チホウ オヨビ サッポロ チホウ デ シュウシュウ シタ オーチャードグラス コタイグン ノ エイヨウケイ ニ モトズク トクセイ ヒカク
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説明
根室地方で収集したオーチャードグラス16個体および札幌地方での20個体を供試して,道立根釧農業試験場ほ場にこれらの栄養系試験区を設置した。出穂期,1番草の草丈および穂数,ならびに各刈取りごとの草量(1番草の草量,2番草以下を合計した再生草の草量および年間合計草量)を第2年次から第5年次にわたって調査し,各種のパラメターを推定して集団間の比較を行った。1.根室集団は札幌集団に比べて,出穂期は早く,草丈は高く,穂数は多く,1番草の草量は多いが再生草の草量は少なく,年間合計草量は少ないか,あるいはほぼ同等であった。2.4年間平均の遺伝力h^2および遺伝的変異係数G.C.V.はいずれの形質についても,根室集団が小さく,遺伝的変異性が札幌集団よりも小さいことを示した。3.形質の年次間再現性について,遺伝相関r_g,年次をこみにした遺伝力h_r^2および栄養系と年次との相互作用の大きさσ_gy/σ_gのパラメターによって集団を比較すると,出穂期を除く他の形質では根室集団の方が年次間再現性がより大きく,年次による異った環境に対する安定性が認められた。年次をこみにした場合,集団内の遺伝的変異性は根室集団の方がむしろ大きいことが推定された。4.草量について,栄養系と季節との相互作用は根室集団がより小さく,季節生産のパターンが類似した個体群であるといえる。5.根室集団の中で草量が上位の栄養系が示した回帰係数および回帰からの標準偏差は,札幌集団の上位栄養系のそれらよりも小さく,安定性を示したが,札幌集団の中にものぞましい栄養系を見いだすことができた。
収録刊行物
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- 日本草地学会誌
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日本草地学会誌 20 (2), 54-60, 1974
日本草地学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680727459840
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- NII論文ID
- 110006464726
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- NII書誌ID
- AN00194108
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- ISSN
- 21886555
- 04475933
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- NDL書誌ID
- 7620737
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可