病院情報システム部門での業務継続計画(BCP)策定;新型インフルエンザinfluenza A (H1N1),パンデミック時にわれわれはどうするか?

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タイトル別名
  • Business Continuity Plan of Hospital Information System for Pandemic Influenza A (H1N1)

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説明

東京副都心にある大学病院,病院情報システム部門の新型インフルエンザ(H1N1)パンデミック時における業務継続計画(BCP:Business Continuity Plan)の策定ならびに今後の課題に関して報告する.<br/> BCP策定にあたって,重要業務の選定,その継続の方法,パンデミック時の制限された業務体制となった場合の業務継続に必要な対策,計画書・マニュアル作成の順に作業を進めた.この結果,2009年秋以降に想定されるパンデミック時までに,業務継続に最低限必要な業務を職員が誰でもできるようにする相互業務理解,消耗品の備蓄量,備蓄方法の変更,パンデミック時に変更される診療体制に順応したネットワークや情報端末の配置などの物的資源の調達が必要で,早急に対応すべきことがわかった.今回の病院情報システム部門のBCP策定をきっかけとして,病院全体の各部署にBCP策定を広げていくことが必要である.最後に,われわれの策定したBCP策定の手順等は他病院の同部門BCP策定にも参考になりうると考えられた.

収録刊行物

  • 医療情報学

    医療情報学 28 (5), 243-248, 2008

    一般社団法人 日本医療情報学会

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