P2P型医療情報流通システムの開発と評価実験

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タイトル別名
  • Development and Evaluation Experiment of Medical Information Sharing System using a P2P Network

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抄録

近年の急速なインターネットの普及に伴い,これまで主流であったクライアントサーバ型のネットワークではなく,個々の端末間で直接データのやり取りを行う,P2P型のネットワーク方式が誕生した.情報通信研究機構旭川高信頼情報流通リサーチセンターでは,P2Pネットワーク技術を応用した,医療情報流通に関する研究開発を3カ年計画で進めてきた.これまでにP2Pネットワーク方式や,医療情報の高速検索技術,プライバシー保護のためのセキュリティ技術などの研究を実施し,その成果を実装したP2P型医療情報流通システムの開発を行った.システムの情報検索の応答性や,データ取得までの時間測定などの試験を行い基礎的な評価を行うとともに,北海道内16箇所の施設を接続し,医師によるシステム評価実験を行った.その結果,情報検索速度やシステムの利便性に関しては,多数の医師から高い評価が得られ,P2Pネットワークを利用した医療情報共有の有効性を確認することができた.

収録刊行物

  • 医療情報学

    医療情報学 25 (5), 285-295, 2005

    一般社団法人 日本医療情報学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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