音声認識ツールを用いた超音波領域でのレポート作成の有用性について

  • 小宮山 恭弘
    大阪鉄道病院 画像診断センター生理検査部門
  • 水野 成人
    近畿大学奈良病院 内視鏡部
  • 花阪 智
    株式会社日立メディコ 技術研究所
  • 角田 文明
    株式会社日立メディコ 技術研究所
  • 井桁 嘉一
    株式会社日立メディコ マーケティング・製品戦略統括本部
  • 杉山 隆司
    株式会社日立メディコ 技術研究所
  • 三邊 達也
    株式会社アドバンスドメディア 営業本部医療ビジネスユニット
  • 安藤 章悟
    株式会社アドバンスドメディア 営業本部医療ビジネスユニット

書誌事項

タイトル別名
  • Usefulness of Report Creation in the Ultrasonography using of Speech Recognition Imaging Findings

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説明

超音波検査は,放射線に比べ,レポートを含むファイリングシステムの導入が遅れている.主な要因として放射線とのワークフローの違いと入力支援ツールが未成熟であることが挙げられる.超音波でのシステム化を推進するにあたり,超音波メーカーの協力を得て,装置内に音声認識ツールを導入し,検査中に所見入力を行うワークフローの変換の試みを行った.腹部,循環器,レポート作成に有用であった.超音波ではワークフローから見直すチャンスが残されており,システム化の基本である発生源入力から考えても,検査中の所見入力は,超音波の特徴であるリアルタイム性に最も適合したワークフローである.迅速な所見入力は,検査の作業効率を上げ,検査枠増加や予約待ち期間短縮を可能にする.システム化推進の際には,増収効果が得られることが望ましい.超音波リアルタイム所見入力はワークフローに注目した新しい検査スタイルとして有用性が高いと考えられた.

収録刊行物

  • 医療情報学

    医療情報学 25 (1), 29-35, 2005

    一般社団法人 日本医療情報学会

参考文献 (4)*注記

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