刈取りと施肥の処理がパニカム属6草種・品種の越冬性と関連する生長形質に及ぼす影響

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  • Effects of Cutting and Fertilizing Treatments before Wintering on the Overwintering Ability in Relation to Growth Characteristics among Six Panicurn Varieties
  • Effects of Cutting and Fertilizing Treatments before Wintering on the Overwintering Ability in Relation to Growth Characteristics among Six Panicum Varieties

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抄録

バニカム属6草種・品種における越冬性の決定要因となりうる越冬前の分げつ構成等の諸形質の妥当性を検証するため,刈取りと施肥の処理を行った。両処理ともに,株と分げつの越冬後の再生率から求めた越冬指数(low)はマカリカリグラス>タユタカ,ガットン>グリーンパニックの順で高く,ナツカゼとタミドリは越冬しなかった。越冬した4草種・品種では,越冬前の刈取り時期が9月以降になると,刈取り回数の増加によるlowの向上効果がみられなかった。施肥処理のlowに対する効果は草種・品種により反応が異なった。両処理ともに,lowの向上は主に越冬前における生殖茎数率の低下とある程度の緑葉を持つ栄養茎数の増加によるものであった。後者の増加に伴う適度な緑葉の保持は,適正な分げつ構成の下では,越冬期間における個葉光合成能の維持を通じ,越冬に有利に働くと示唆された。

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