シロクローバの結実の頭花内変異とその種子サイズ変更への帰結

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  • Within-Inflorescence Variation in Seed Set of White Clover (Trifolium repens L.) and Its Consequence for Seed Size Variation

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抄録

シロクローバは多数の小花が集合した頭花をつけるが,同じ頭花でも小花によって結実数が異なる。本研究では野外集団における結実の頭花内変異の様相とその種子サイズへの意味を調べた。その結果,野外集団でも頭花内の結実変異が著しいことを確認した。この変異の一部は小花の着生位置で説明できた。頭花上部の小花は下部の小花より結実率が低く,種子サイズも小さい傾向にあった。一方,隣り合う小花の間ですら結実率が著しく異なった。この結実変異と種子サイズの関係を分析した結果,頭花下部で小花当り結実数とは無関係に均一サイズの種子をつくる傾向の強いことが示唆された。一方,頭花上部の小花では資源の選択投資の可能性があった。

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