夏植えしたネピアグラス(Pennisetum purpureum SCHUMACH)における越冬前の刈取り時期および刈取り高さが翌春の再生に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Cutting Date and Cutting Height before Overwintering on the Spring Regrowth of Summer-planted Napiergrass (Pennisetum purpureum SCHUMACH)
  • 夏植えしたネピアグラス(Pennisetum purpureum Schumach)における越冬前の刈取り時期および刈取り高さが翌春の再生に及ぼす影響〔英文〕
  • ナツウエシタ ネピアグラス Pennisetum purpureum Schu

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説明

暖地型牧草ネピアグラスは,西南暖地の宮崎県では越冬が可能であり,地下部の茎の分げつ芽が越冬して再生する.盛夏に分げっを植え付けたネピアグラスを,実験1では12月初めに,3段階の刈取り高さ(地表面から3cmの深さ,地表面もしくは地表面から20cmの高さ)で刈取りを行い,実験2では2刈取り時期(10月末または11月末)に,2段階の刈取り高さ(地表面または地表面から20cmの高さ)で刈取りを行い,翌春の再生に及ぼす影響を,個々の茎位置および分げつ芽の生死の面から検討した.越冬後の5月では,個体の再生率,再生茎の乾物重がいずれも,刈取り高さが高く,刈取り時期の遅い区で大きくなった.刈取り高さが高い区では,越冬した分げつ芽からの再生茎(RT_<otbs>)数が増加し,これは主に伸長開始分げつ芽の生存率(SPETB)と分げつ芽の総数が増加したことによっていた.これに対して,刈取時期の遅い区ではRT_<otbs>の子分げつ数が増加した.地表面からの深さでみると,地表面付近に着生した分げつ芽は枯死しやすく,生存分げつ芽の内,より上位節に着生している分げつ芽が再生しやすいことが示された.4月初めのSPETBと5月初めの個体の再生率との間には正の相関関係が成立ち,ネピアグラスの翌春の再生には,SPETBが主要な要因であることが示された.

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被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (13)*注記

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