トールフェスクの遺伝子型間における刈取後の再生の変異

書誌事項

タイトル別名
  • Variation of Regrowth after Cutting in Genotypes of Tall Fescue (Festuca arundinacea Schreb.)
  • トールフェスクの遺伝子型間における刈取後の再生の変異〔英文〕
  • トールフェスク ノ イデンシガタカン ニ オケル カリトリゴ ノ サイセイ ノ

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説明

トールフェスクにおける刈取後の再生の変異とそれに係わる形質を調べる目的で試験を行なった。供試材料は,2つの育成品種(Kentucky 31とホクリョウ)と3つの自然集団に由来する15の遺伝子型である。各遺伝子型を個々の分げつに分けて,ペーパーポットで育苗した後,50cm×25cmの裁植密度で圃場に移植した。調査は,2年目の個体を対象に3回めの刈取時(7月24日)から10日おきに3回行なった。得られた結果は次のとうりである。1)刈取後の再生量は,分げつ数と葉の伸長速度(LER)の2形質によって,刈取後10日,20日,30日の各時期において,それぞれ変異の77%,63%,69%が説明された。2)分げつ数の多い遺伝子型は,刈取後に残る葉面積と茎基部(可溶性炭水化物の主要な貯蔵場所)の割合が高く,再生に多くの同化産物を利用できるため,再生初期の生育は有利となった。3)他方,1茎重はLERと正の高い相関関係を示すため,生育が進むにつれ,1茎重の大きな遺伝子型がしだいに高い再生力を示すようになった。

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