ネザサ((Pleioblastus chino var. viridis)優占放牧地とイネ科牧草放牧地における肉用繁殖牛の栄養摂取量および消化率の比較

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タイトル別名
  • A Comparison of Nutrient intake and Digestibility in Beef cows Grazed on Nezasa dwarf bamboo (Pleioblastus chino var. viridis)-Dominated Pasture and Improved Grass Pasture
  • Comparison of Nutrient intake and Digestibility in Beef cows Grazed on Nezasa dwarf bamboo Pleioblastus chino var viridis Dominated Pasture and Improved Grass Pasture

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抄録

ネザサ優占放牧地とイネ科牧草(イタリアンライグラス)放牧地における黒毛和種繁殖牛の栄養摂取量および消化率の比較検討をした。ネザサ優占放牧地はイネ科牧草放牧地に比べNDF含量が高かった。 CP含量は両放牧地で同程度であったが,ネザサ優占放牧地ではDIP含量が低く. UIP含量が高かった。 DM, CPおよびME摂取量はネザサ優占放牧地がイネ科牧草放牧地に比べ少なかった(P<0.05)。 NDF摂取量は両草地で有意な差はなかった。 DM, CPおよびNDF消化率はいずれもネザサ優占放牧地がイネ科牧草放牧地に比べ低かった(P<0.001)。これらの結果をもとに両放牧地における黒毛和種繁殖牛の栄養摂取量を要求量(日本飼養標準 肉用牛2000年版, NRC飼養標準 肉用牛2000年版)と比較した結果,ネザサ優占放牧地では供給草量が少ない場合にはME摂取量が不足することが示され, エネルギー補助飼料の必要性が示唆された。一方, イネ科牧草放牧地ではCPまたはDIPの摂取量が過剰であり,繁殖への悪影響が起こりうることが示唆された。

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参考文献 (33)*注記

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