北海道東部の放牧利用酪農家における自給粗飼料の利用に影響する要因

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タイトル別名
  • Factors Affecting forage Utilization in Dairy Farms Adopting Grazing in Eastern Hokkaido
  • ホッカイドウ トウブ ノ ホウボク リヨウ ラクノウカ ニ オケル ジキュウ ソシリョウ ノ リヨウ ニ エイキョウスル ヨウイン

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抄録

北海道東部の放牧利用酪農家7戸を調査し,自給粗飼料の利用料を低下させる要因を検討した。対象農家の放牧草割当量および貯蔵飼料生産量は十分であった。放牧利用では放牧強度が高いほど単位草地面積当たりの乳量は高い傾向にあった。一方,大半の農家で放牧時間は6-8時間,放牧強度は3頭/ha以下と低く,放牧草利用率はさらに向上し得る可能性が示唆された。貯蔵飼料利用では1頭当たりの貯蔵飼料生産量が多いほど単位草地面積当たりの乳量が低く,貯蔵飼料の利用が十分でないことが粗飼料利用率の低下要因と考えられた。多くの農家で,濃厚飼料購入量は3t/頭/年程度と多く,飼料効果は3未満と低かった。これは自給粗飼料で生産可能な乳量まで購入飼料で生産していることを示し,結果的に自給粗飼料利用料の低下を招いていると推察された。

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参考文献 (13)*注記

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