刈取り処理がオーチャードグラスの追播が有る条件と無い条件で生育したワルナスビに及ぼす影響

  • 西田 智子
    独立行政法人農業技術研究機構畜産草地研究
  • 原島 徳一
    独立行政法人農業技術研究機構畜産草地研究
  • 北川 美弥
    独立行政法人農業技術研究機構畜産草地研究
  • 山本 嘉人
    独立行政法人農業技術研究機構畜産草地研究

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Cutting on the Growth of Horsenettle (Solanum carolinense L.) with or without Over-seeded Orchardgrass (Dactylis glomerata L.)

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抄録

年4回の刈取りおよびオーチャードグラス(OG)の追播が,ワルナスビの生育に及ぼす影響を明らかにするため,裸地条件で無刈取り(無刈取区),裸地条件で年4回刈り取る区(刈取区)およびOGを追播した条件で年4回刈り取る区(OG区)のワルナスビの生育について2年間(1995-1996)調査した。ワルナスビの草丈は,第1回刈取り(5月下旬)を除いて,常に刈取およびOG区か無刈取区よりも低く推移した。ワルナスビの年間地上部乾物重は,0G区<刈取区<無刈取区の傾向にあった。地下部乾物重および果実重は,刈取およびOG区で,無刈取区よりも有意に低かった(p<0.05)。シュートの密度も乾物重と同様,平均値は常にOG区<刈取区<無刈取区であった。シュートの死滅率は無刈取区か常に最も低かった。本実験において,年4回の刈取り処理では,ワルナスビを根絶させることはできなかった。しかし,刈取りの無い条件より年4回の刈取りはワルナスビの生育を抑制し,さらに牧草との競争条件を加えることで,ワルナスビの生育はより抑制されると考えられた。

収録刊行物

参考文献 (15)*注記

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