瀬戸内地方の草地における季節的平衡生産 : 1.寒地型牧草地・暖地型牧草地併用利用における季節生産性について

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タイトル別名
  • The Reduction of the Seasonal Fluctuation of Pasture Yield in the Setouchi Districts : I. The seasonal fluctuation of herbage yield in utilizing temperate grass pasture together with tropical grass pasture
  • 瀬戸内地方における季節的平衡生産-1-寒地型牧草地・暖地型牧草地併用利用における季節生産性について
  • セトウチ チホウ ニ オケル キセツテキ ヘイコウ セイサン 1 カンチガタ

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抄録

トールフェスク草地とダリスグラス草地を併用利用した場合の季節生産性をトールフェスク草地およびダリスグラス草地の生産から試算し,次の結果を得た。1.両牧草単播草地の主たる生産時期はトールフェスクが4〜6月,ダリスグラスが6〜9月であった。2.併用利用における年間総生産量は両牧草地の年間総生産量の中間である。3.併用利用の季節生産性の変動は,各牧草地の単独利用の場合よりも平準化される。4.しかし併用利用によっても,なお季節生産性の変動が残る。その季節生産性のパターンは6月前後に大きな生産ピーク,9月に小さな生産ピークをもつ2頭曲線で示される。この生産ピークは6月前後は両牧草とも生産が高いこと,9月はダリスグラスの生産が高いことによっておこる。5.併用利用の場合,両牧草地の面積比率は寒地型牧草地を多い目にした方が望ましいようである。6.併用利用の場合,生産の季節的変動の大小は,(両牧草地がともに少肥)<(いずれか一方の草地が少肥)<(両牧草地がともに多肥)の組合せの順であった。これは両牧草地とも少肥の方が季節的変動が小さいためである。

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被引用文献 (1)*注記

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