アルファルファとVerticillium albo-atrumの相互作用 : 菌培養濾液と菌体細胞壁成分に対するin vitroの反応

書誌事項

タイトル別名
  • Alfalfa-Verticillium Albo-atrum Interactions : In Vitro Responses of Alfalfa Callus to Fungal Culture Filtrate and Cell Wall Components
  • アルファルファとVerticillium albo-atrumの相互作用--菌培養濾液と菌体細胞壁成分に対するin vitroの反応〔英文〕
  • アルファルファ ト Verticillium albo-atrum ノ ソウゴ

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説明

バーティシリウム萎ちょう病抵抗性(5444,バータス)および感受性アルファルファ品種(キタワカバ,ヨーロッパ)からカルスを誘導し,カルス上における病原菌の生育,病原菌培養濾液含有培地上でのカルスの生育ならびにバーティシリウム菌体細胞壁成分(エリシター)処理後の抗菌性物質の蓄積を調査した。抵抗性品種由来カルス上では菌糸の生育が抑制され,組織の褐変反応(過敏感反応)が強く出る傾向にあった。菌培養濾液含有培地上でのカルス生育試験では,抵抗性品種(R)のバータスと感受性品種(S)のキタワカバは菌培養濾液濃度0.5,1.0%で影響を受けず,5444(R)とヨーロッパ(S)は0.5,1.0%で生育阻害が認められた。菌体細胞壁成分(エリシター)処理後,抵抗性,感受性品種とも抗菌性物質は蓄積された,しかしその蓄積速度は抵抗性品種のほうが早い傾向にあった。以上の結果から,培養細胞を用いて病害抵抗性細胞株を選抜するに当たり,菌培養濾液に対して抵抗性株を選ぶより,エリシターに対して抗菌性物質を早く蓄積する株を選抜するほうが本病害に対しては効果的であると考えられた。

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