褐色中肋および無白粉形茎遺伝子がソルガムの紋枯病抵抗性に及ぼす影響

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  • Effects of Brown Midrib and Bloomless Genes on the Resistance to Sheath Blight(Rhizoctonia solani Kuhn)in Sorghum

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抄録

高消化性遺伝子である褐色中肋遺伝子(bmr-18)および無白粉形茎遺伝子(bm)がソルガム紋枯病(Rhizoctonia solani Kuhn)の圃場抵抗性に及ぼす影響を明らかにするため, これら2つの高消化性遺伝子に関するホモ接合体である自殖系統F_6-3A-5を種子親に, これらの遺伝子を持たない自殖系統を花粉親にした組み合わせであるF_6-3A-5×74LH3213のF_2集団を用い, 表現型別の紋枯病抵抗性を比較した。供試個体は表現型により, 高消化性遺伝子の発現なし(N), 褐色中肋のみ発現(bmr-18), 無白粉形茎のみ発現(bm), 褐色中肋と無白粉形茎の両方を発現(bmr-18+bm)の4タイプに分類された。葉鞘高と出穂期は抵抗性の判定結果に影響する形質であるが, 4タイプの間で顕著な差は無かった。bmの病斑高率と病斑高はNおよびbmr-18よりも低く, 紋枯病抵抗性の改良効果があることが推察された。また, bmr-18とNでは, 病斑高率と病斑高の間には有意な差はなかった。これらのことから, bmおよびbmr-18遺伝子の利用によって紋枯病抵抗性を持つ高消化性品質の育成が可能と考えられた。

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