トウフ粕及びビール粕を材料としたサイレージの微生物相及び発酵品質にγ線照射が及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of Gamma Irradiation on Microflora and Fermentation Quality of Silages Containing Tofu Cake or Brewer's Grain
  • トウフ カス オヨビ ビール カス オ ザイリョウ ト シタ サイレージ ノ ビセイブツソウ オヨビ ハッコウ ヒンシツ ニ ガンマセン ショウシャ ガ オヨボス エイキョウ

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抄録

貯蔵前にγ線を照射して, トウフ粕, ビール粕を単独で, あるいはイタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)かアルファルファ(Medicago sativa L.)と混合して材料とした実験室規模のサイレージを調整し, その微生物相及び発酵品質を調べ, 以下の結果を得た。1)サイレージの酪酸発酵の原因となりうる嫌気性芽細胞菌は8kGyの照射で, 好気的変敗の原因菌のうち, カビ及び酵母はそれぞれ4kGy及び16kGyの照射で材料から検出されなくなり, 好気性細菌も, 16kGyの照射で10^3cfu/g以下に減少した。アルファルファを含有する材料中の酵母の菌数は, 照射と関わりなく低かった。2)16kGy照射した材料の中では, ビール粕を含有するものが最もpHが低く乳酸含量が高くなった。その場合, 乳酸菌は, 照射によって増殖能を失って材料からほとんど検出されなくなるにもかかわらず, 乳酸生成能を維持しており, それによって照射後の材料中の乳酸含量が増加することが認められた。以上の結果から, サイレージの酪酸発酵や好気的変敗を抑制するためには16kGyの線量が必要であること, 及びその場合ビール粕の材料への添加によって発酵品質が改善されうることが示唆された。

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参考文献 (22)*注記

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