寒冷地におけるサイレージ用トウモロコシの原料生産特性と早晩性品種群の配合に関する研究 : V.単純積算温度有効性の根拠

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Productivities of Corn as Silage Materials and Combination of Varieties Different in Maturation Dates for North-eastern Areas of Hokkaido : V. On the reasons in the good effects of applying the simple heat-unit accumulation to the cropping
  • 寒冷地におけるサイレージ用トウモロコシの原料生産特性と早晩性品種群の配合に関する研究-5-単純積算温度有効性の根拠
  • カンレイチ ニ オケル サイレージヨウ トウモロコシ ノ ゲンリョウ セイサン

この論文をさがす

説明

日平均気温をそのまま積算する単純積算温度が各種の有効積算温度よりも一定性の高い根拠について検討した。有効範囲の下限以下の温度については,日平均気温は10℃以下の場合でも発芽および子実重増加にかなり有効に働いた。これには10℃以下の温度自体が有効であることの他に,日中に数時間は保たれる良好な温度条件が寄与していると推察された。寒冷地においては,日平均気温が25℃以上に達する日数は少なく,そのため上限温度設定の意義は低い。さらに,降雨量がほぼ十分であるので,上限前後の高い温度も作物に有効に作用していると推察された。以上,寒冷地における有効積算温度は,実際には生育に有効に作用している温度も除いていることになり,反面この部分の除かれない単純積算温度は他の有効積算温度よりも年次間および場所間で変異が少なく,その一定性が高く示されていたと結論された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ