グリーンパニックの種子に関する研究 : IV.水浸処理および刈穂の湿潤処理が発芽に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Studies on Green Panic Seed : IV. The effects of soaking and wetting treatments on germination
  • グリーンパニックの種子に関する研究-4-水浸処理および刈穂の湿潤処理が発芽に及ぼす影響
  • グリーン パニック ノ シュシ ニカンスルケンキュウ 4 スイシン ショリ オ

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抄録

グリーンパニックの種子の水浸処理および採種のための刈穂を刈取直後にビニールシートで包むこと(湿潤処理)が発芽に及ぼす影響を調べ,以下に示す結果を得た。流水浸漬でも滞水浸漬でも,水浸処理直後の発芽実験においては発芽率が向上したが,流水浸漬のほうが発芽は早かった。水浸-再乾燥処理によって,採種後3-5か月の種子では発芽に悪影響がみられたが,採種後1か月の種子では採種後15か月以降に発芽率が高まり発芽が著しく早くなった。この場合,77時間処理が3-24時間処理より有効であった。3-7日間の刈穂の湿潤処理によって,種子の休眠覚醒は一時期おそくなったが,採種後13か月以降には種子の発芽率が著しく高まり,発芽も著しく早くなった。無処理のままではいつまでも発芽抑制がなくならない粒がかなりあり,水浸処理,刈穂の湿潤処理はその抑制を取除くものと考えられた。刈穂の湿潤処理をしてえた精選種子に水浸処理を追加することによって,採種の翌翌年以降の発芽が一層よくなった。

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被引用文献 (1)*注記

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