モンツキウマゴヤシ(Medicago arabica (L.) Huds.)自生集個と根粒菌(Rhizobium meliloti)菌株間の共生窒素固定能における親和性の変異

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  • Variation of Local Populations of Medicago arabica (L.) Huds. and Strains of Rhizobium meliloti and their Symbiotic Compatibility in Nitrogen Fixation Capacity

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抄録

西日本から収集したモンツキウマゴヤシの14の自生集団と外国から導入した9集団に日本の現地自生集団から分離した4菌株の根粒菌を接種し, 窒素固定熊を調査した。窒素固定能を表すアセチレン還元量と乾物重の2形質において, 集団間に有意な差が認められ, 外国集団と岡山集団は, 岐阜, 愛知, 奈良の3集団と大きく違った。主成分分析によって, 植物集団は三つのグループに分類され, グループIは外国と岡山の集団を含み, グループIIは他の日本集団の大部分を, グループIIIは一つの日本集団を含んだ。菌株GRC5A53, GRC9518とGRC9646は植物集団との親和性がかなり似ており一つの菌グループ(グループB)にまとまった。一方, 菌株GRC5K16は前者の三菌株とは大きく違って別の菌グループ(グループA)になった。植物グループIと菌グループA, または植物グループIIと菌グループBの親和性が高く, 植物集団と菌株との親和性が分化してきたことを示した。また菌グループは分離された集団と同じ植物グループとの親和性が高かった。新しい共生関係が種内でも展開していることを示唆する。

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参考文献 (13)*注記

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