混播草地における草種間の相対優占度の遺伝変異 : その潜在的影響とメカニズム

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  • Genetic Variation in the Relative Dominance of Mixed Swards : Potential Influence and Its Mechanism

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抄録

ペレニアルライグラス15品種, オーチャードグラス18品種, トールフェスク5品種を供試し, 品種の遺伝的差異が混播草地の草種間の相対優占度に与える影響について調査した。各草種とも品種間の遺伝的差異は混播草地の種間の優占関係を逆転させるほど大きかった。イネ科-イネ料の2種混播草地の構成種割合に対する品種の影響は, ペレニアルライグラスで54-90%, オーチャードグラスで45-85%, トールフェスクで11-43%に及んだ。混播草地における草種構成割合の品種間差異は単播草地の平均一茎重と密接な関係を示した。しかし, 両者の関係は3種で異なり, ペレニアルライグラスでは正の一次回帰, オーチャードグラスでは正の2次回帰, トールフェスクでは負の2次回婦となった。混播草地の草種構成割合の品種間差異が分げつサイズと高い相関を示し, かつその関係が種間で異なる原因を説明するモデルを提唱した。

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参考文献 (23)*注記

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