数種暖地型イネ科牧草の耐冬性と貯蔵炭水化物に及ぼす秋の刈取り時期の影響およびその草種間差異

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タイトル別名
  • Winter Hardiness and Carbohydrate Reserve of Some Tropical and Subtropical Grasses as Affected by the Final Cutting Date in Autumn
  • スウシュ ダンチガタ イネカ ボクソウ ノ タイ トウセイ ト チョゾウ タン

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抄録

1.圃場条件で,秋の最終刈取り時期を変えた暖地型イネ科牧草5種の秋の再生長,秋〜春の貯蔵炭水化物含有率および生存と春の再生長を調査した。2.9月下旬の刈取りは,再生葉による炭水化物の貯蔵を促進し,生存と春の再生長に良い影響を与えた。10,11月,とくに10月下旬の刈取りは,その後の再生のために,これまで貯蔵された炭水化物を消耗させ,耐冬性を低下させた。3.耐冬性の草種間差異は,越冬部位である株の炭水化物貯蔵能力の差異によってきまることと,その順位は,ダリスグラス(Dg)>マカリカリグラス(Bp)>セタリア(Ks)>ブッフェルグラス(Bg)≧グリーンパニック(Gp)であることが確認された。当地方における越冬生存のために冬季間維持すべき株の貯蔵炭水化物の限界濃度は,TNCとして約10%,全糖として4〜5%程度と考えられる。

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