暖地型イネ科牧草の低温に対する生長感応特性

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タイトル別名
  • The Effect of Chilling Temperature on the Growth Responses of Tropical and Subtropical Grass Species
  • ダンチガタ イネカ ボクソウ ノ テイオン ニ タイスル セイチョウ カンノウ

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抄録

ダリスグラス,カズングラ・セタリア,グリーンパニックの低温に対する生長感応特性をみるために,自然光ファイトトロンで15,20,30℃の温度処理をして,生長解析を行なった。いずれの草種も相対葉面積生長率(RLGR)の低下が低温下の相対生長率(RGR)の低下,すなわち生長抑制の主要因であるが,グリーンパニックでは純同化率(NAR)の低下も大きく影響していることが明らかになった。RGR,RLGR,NARの温度係数Q_10の比較は,ダリスグラスではRLGRに関してのみ,グリーンパニックではRGR,NARにおいても低温感応度が高く,ヵズングラ・セタリアはそれらの中間であることを示した。3草種の低温に対する生長感応特性は,それらの耐冬性とその獲得過程に密接な関係があることが示唆された。

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