グレートプレーン中部における日本育成寒地型牧草品種の生育特性と永続性.

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  • Performance and Persistence of Japanese Cool-Season Forage Grasses in the Central Great Plains of Oklahoma, USA

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日本で育成された5草種9品種の生育特性をアメリカ合衆国オクラホマ州中央部において調査した。調査項目は収量および永続性に関する項目であり,気象データとあわせて日本で育成された品種の生育特性と育種素材としての可能性を考察した。4年間の調査の結果,オーチャードグラス「アキミドリ」,トールフェスク「ナンリョウ」,メドウフェスク「ハルサカエ」およびイタリアンライグラス「シワスアオバ」はオクラホマ州中央部や日本での栽培に適した種々の重要形質を備えていることを明らかにした。「アキミドリ」,「ナンリョウ」および「ハルサカエ」は耐乾性と耐暑性を備え,その結果,調査した4年間の永続性が高かった。「シワスアオバ」は,これまでのアメリカ育成品種にはなかった極早生の特性によってオクラホマ州中央部の干ばつと暑熱を回避でき,さらに牧草-野菜の不耕起連続栽培システムに適した品種であると考えられた。本試験で行ったような,干ばつと暑熱ストレスが高いオクラホマ州中央部での数年時にわたる多年生寒地型牧草の特性検定試験や個体選抜は,日本とアメリカで行われている育種事業における,耐乾,耐暑性遺伝資源の選抜や育種に有効である。

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参考文献 (19)*注記

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