人工草地における植物個体群の出現頻度へのべータ二項分布の利用.

  • 堤 道生
    茨城大学理学部地球生命環境科学科生態学研究室:(現)東北大学大学院農学研究科陸圏修復生態学
  • 塩見 正衞
    茨城大学理学部地球生命環境科学科生態学研究室
  • 高橋 繁男
    農林水産省草地試験場
  • 菅原 和夫
    東北大学大学院農学研究科陸圏修復生態学

書誌事項

タイトル別名
  • Use of Beta-binomial Series in Occurrence Counts of Plant Populations in Sown Grasslands

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抄録

SHIYOMI et al. (2000) により提案された調査・解析法を用いて, 人工草地におけるそれぞれの植物種の空間的不均一性を調べた。種の出現頻度を不均一性の推定に使用した。ベータ二項分布 (BB) を不均一性の近似モデルとして導入し, そのパラメータpを不均一性指数として使用した。本研究は, (1)BBが草地における種の空間分布を近似できるかどうか検定すること, (2)不均一性が種間でいかに異なるか考察することを目的とした。BBはデータに対して適合し, 優れた近似モデルであることが証明された。栄養繁殖を行う種あるいは匍匐型の種は高い不均一性を示した。また, 本研究で使用した方法は草地診断にふさわしいと考えられた。

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参考文献 (33)*注記

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