中国東北部ステップにおけるパッチ状に分布した植生型と土壌環境との関係.

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  • Relationship between Patchily Distributed Vegetation and Soil Environments in the Steppe of Northeast China

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抄録

中国東北部ステップの放牧草地において植物群落の空間分布およびその分布と土壌環境との関係を調査した。調査地点 (10m×10m) を100の小区画 (1m×1m) に分けた。小区画ごとの植生要因 (植被率, 出現種数および多様度指数H') と表土要因 (pHおよび電気伝導度 (EC)) との間には負の相関が認められた。小区画は植生の類似度分析により3つのタイプに分類された。植生タイプI, IIおよびIIIの優占種はそれぞれKochia sieversiana, Leymus chinensisおよびArundinella hirtaであった。表土のpHおよびEC (mS cm^<-1>) はタイプIにおいて10.81および1.44, タイプIIにおいて9.93および0.46, タイプIIIにおいて8.46および0.15であり, これらは植生タイプ間で有意に異なった。これらの植生タイプの空間的な分布は主として表土の塩集積アルカリ化の程度により影響を及ぼされていた。

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