栃木県北部公共草地における小型哺乳動物相

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  • Small Mammal Fauna of Public Pastures in Northern Tochigi, Japan

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放牧草地に生息する小型哺乳動物の種構成並びにその放牧地利用との関係を検討するため,栃木県北部の放牧草地においてシャーマントラップによる小型哺乳類の捕獲調査を2001年の春,夏,秋に実施した。放牧草地では6種,67個体,林地では6種, 466個体が捕獲され,林地では草地の約7倍多くの個体が捕獲された。草地で捕獲された小型哺乳類の種数は,草高の高い草地で多い傾向を示し,逆に放牧強度とは有意な負の相関関係を示した(r=-0.85,p<0.01)。放牧地の畜産的利用を,小型哺乳類の生息を配慮しつつ実施するには,長草型の草地を一部含ませるなどの工夫が必要と考えられる。

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