ローズグラス(Chloris gayana KUNTH.),イタリアンライグラス(Lolium multiflorum LAM.),シコクビエ(Eleusine coracana (L.) GAERTN.)のクロロフィル濃度,乾物重及び窒素代謝に及ぼすナトリウムの影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Sodium Application on Chlorophyll Concentration, Dry Weight and Nitrogen Metabolism of Rhodesgrass (Chloris gayana KUNTH.), Italian Ryegrass (Lolium multiflorum LAM.) and African Millet (Eleusine coracana (L.) GAERTN.)
  • ローズグラス Chloris gayana Kunth.イタリアンライグラス

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説明

ローズグラス,イタリアンライグラス,シコクビエをNa,K欠除培養液とこれにNaCl(Na: 1.2me/l)またはKCl(K: 1.2me/l)を添加した培養液で5日間水耕栽培し,葉中クロロフィル濃度,地上部乾物重及び形態別窒素含有量を測定した。供試草種の葉中クロロフィル濃度はK処理区では処理後日数の経過に伴って顕著に増加した。Na処理区ではローズグラスの葉中クロロフィルに明らかな増加が認められ,処理後5日目の葉中クロロフィル濃度はNa,K欠除区の約1.7倍に達した。イタリアンライグラスの葉中クロロフィル濃度もNa処理後の日数の経過に伴って漸増する傾向を示したが,シコクビエではNa処理の影響は認められなかった。Na処理区において植物体地上部の乾物重が明らかに増加した草種はローズグラスのみであった。処理後5日目に植物体地上部における窒素の形態別組成を調べた結果,各草種ともK処理区ではNa,K欠除区に比べてアンモニア態窒素,アミド態窒素,アミノ態窒素の含有割合が減少し,硝酸態窒素,タンパク態窒素の含有割合が増加した。Na処理区ではこれと同様の傾向がローズグラスとイタリアンライグラスで認められた。

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