栽植間隔の異なるクズ(Pueraria lobata OHWI)群落の第1回越冬直後のほふく茎と根群

書誌事項

タイトル別名
  • Stems and Root Systems just after the First Overwintering of Kudzu (Pueraria lobata OHWI) Stands Differing in Spacing
  • 栽植間隔の異なるクズ(Pueraria lobata Ohwi)群落の第1回越冬直後のほふく茎と根群〔英文〕
  • サイショク カンカク ノ コトナル クズ Pueraria lobata Oh

この論文をさがす

説明

クズを40×40,80×80および120×120cm間隔で栽培し(1987年6月実生苗移植),第1回越冬直後(1988年3月)に単位面積当りのほふく茎の長さと発根節数,根群規模等を比較した。49ないし60個の1m^2方形枠を群落上に敷きつめ,枠内の越年茎,親根株および発根節を採取した。単位面積当りの茎長は120cm間隔の方が40cm間隔よりも大きいにもかかわらず,単位面積当りの発根節数は逆であった。これは密植ほど単位茎長当りの節数が大きいため単位面積当りの節数が大きくなったことに加えて,発根節割合が高かったことによる。密植ほど茎は細く,個体当りの茎長と節数,親根株と発根節の根群規模もまた小さかった。これは密植ほど激しい個体間競合により個体は小型化したことを示すものである。以上のことから判断して,密植では越年茎は細く,親根株と発根節の根群は貧弱ではあるが,緻密な網目状構造が形成される。疎植はこの逆の傾向を有するといえる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ