ギニアグラス品種ナツカゼ(Panicum maximum Jacq. cv. Natsukaze)の自然下種を利用したイタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)との連年栽培

書誌事項

タイトル別名
  • Forage Production by Means of Rotating Italian ryegrass (Lolium multiftorum Lam.) and Volunteer Seed Guineagrass (Panicum maximum Jacq.)
  • ギニアグラス品種ナツカゼ(Panicum maximum Jacq.cv.Natsukaze)の自然下種を利用したイタリアンライグラス(Loloim multiflorum Lam.)との連年栽培
  • ギニアグラス ヒンシュ ナツカゼ Panicum maximum Jacq cv Natsukaze ノ シゼン カシュ オ リヨウ シタ イタリアンライグラス Loloim multiflorum Lam ト ノ レンネン サイバイ

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抄録

南九州における粗飼料の省力・低コスト生産の一方策として,暖地型イネ科牧草ギニアグラス(ナツカゼ)の自然下種を活用し,翌年夏作の造成時における播種を省略した上で,冬作牧草のイタリアンライグラスとの連年作付け体系の可能性を検討した。得られた結果は以下のとおりである。1.夏作にギニアグラス・ナツカゼを栽培した翌春におけるナツカゼの自然下種からの出芽・定着個体数を確保するためには,前年の夏期に出穂後約3週間目まで刈取りを行わないで,種子の稔性および発芽率を十分に保った上で下種量を確保する必要があった。2.翌春にナツカゼが発芽した後に初期生育を確保するためには,イタリアンライグラスの刈取り利用後の刈株およびその後に繁茂する夏型雑草の植生を耕起等の形で破壊する必要があった。3.上記の1,2の点に留意すれは,ナツカセの自然下種を活用して,イタリアンライグラスとの連年栽培を行なうことは十分可能であると考えられた。

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参考文献 (13)*注記

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