草地土壌の孔隙構造 : 4.X線造影法で測定した英国の褐色森林土草地における粗孔隙の実態

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タイトル別名
  • The Macropore Structure of Soils Formed by Grass Roots : 4. Macropore morphology of grassland of Brown Forest soil, England, determined by X-ray and contrast media
  • ソウチ ドジョウ ノ コウゲキ コウゾウ 4 Xセン ゾウエイホウ デ ソクテ

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抄録

英国の褐色森林土の根群域における粗孔隙形態を究明するため,粗孔隙構造を土壌の物理性とX線造影法で三次元的に求めた。土壌は播種後14年目のペレニアルライグラス放牧地で,深さ85cm以内の根群域の4層から採土した。各層の物理性は,粘質でち密で堅く,孔隙率は54〜38%であった。非毛管孔隙の形態は,各層でみられ,第1層(0-10cm)が団粒とミミズによるものであり,第2層から第4層(10-85cm)が根成孔隙に基づいていた。毛管孔隙の形態は,表層では土粒子・団粒間間隙と根成孔隙によるものであったが,下層では根成孔隙に基づいていた。英国の褐色森林土の孔隙形態は,粗孔隙の大部分が黒ボク土,ステップ土,赤黄色土と同じく植物根が形成した管状の根成孔隙に基づいていた。

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参考文献 (19)*注記

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