稲わら器官の第一胃内分解性と分解残渣の走査型電子顕微鏡による観察

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  • Rumen Degradation Characteristics of Botanical Fractions of Rice Straws and Microscopic Evaluation of Degraded Residues
  • Rumen Degradation Characteristics of Bo

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抄録

メン羊の第一胃内における稲わら器官(葉身,葉鞘,節間)のin sacco分解性を稲3品種(あきたこまち;AK,こがねひかり;KH,あきひかり;AH)を用いて調べ,さらに48時間第一胃内培養後残渣の組織分解の様相を走査型電子顕微鏡(SEM)によって観察した。第一胃内分解性については,可溶性画分量,48時間分解率(48h-DML),最大可能分解率および分解速度を調べた。なお,分解性の測定に用いた節問には節を含んだ。器官割合では品種間に明瞭な差は認められなかった。48h-DMLおよび最大可能分解率は器官別で異なり,節間>葉身>葉鞘の順を示した。品種間の48h-DMLおよび分解速度は,それぞれAK>KH>AHおよびAK>AH>KHであった。SEM観察による各器官の組織分解は,節間において最も顕著で,次いで葉身,葉鞘の順であった。しかしながら,同一の器官でも品種間に著しい差異が認められた。SEMによって観察された各器官の組織分解の様相は48h-DMLの測定結果を裏付けるものであった。

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