バヒアグラス(Paspalum notatum Flugge.)放牧草地におけるふんと不食地の分布

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タイトル別名
  • Distributions of Dung Pats and Ungrazed Areas in Bahiagrass (Paspalum notatum Flugge.) Pasture
  • バヒアグラス(Paspalum notatum Flugge.)放牧草地におけるふんと不食地の分布〔英文〕
  • バヒアグラス Paspalum notatum Flugge . ホウボク ソ

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抄録

バヒアグラス(Paspalum notatum Flugge)放牧草地において,ホルスタイン育成牛を用いた輪換放牧を8回行ない,糞と不食地の分布やそれらの関係について調査した。糞と不食地の分布は,各放牧直後に記録され,糞は当該放牧中に排泄されたものについて,不食地は当該放牧中に全く採食されなかった部分について,それぞれの位置をマップ上に記録した。また,放牧中の排糞回数についても調査した。1.庇陰樹を含む休息地を草地に隣接して設けた場合,排糞回数の11.4〜29.5%は休息地内で観察された。2.各放牧回次別にみると,糞も不食地もかなり不均一に草地上に分布していた。しかし,各放牧回次における糞や不食地の分布を放牧回次の進行にともなって積算した場合,糞も不食地もより均一に分布する傾向を示した。3.ある回次の放牧で排泄された糞の分布は,同じ放牧回次の不食地の分布とは相関が低いが,次回の放牧における不食地の分布とは有意に高い正の相関を示した。4.前回の放牧で排泄された糞により形成された不食地は,さらに1〜2回後の放牧時(糞の排泄から数えて2〜3回目の放牧)まで存在し続けるものと推察された。

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被引用文献 (9)*注記

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