バヒアグラス放牧草地におけるエネルギーと物質の流れ : VI. 乳用育成牛のふんおよび尿による窒素排泄量について

書誌事項

タイトル別名
  • Energy and Matter Flows in Bahiagrass Pasture : VI. Nitrogen excretion in dung and urine by Holstein heifers
  • バヒアグラス放牧草地におけるエネルギーと物質の流れ-6-乳用育成牛のふんおよび尿による窒素排泄量について
  • バヒアグラス ホウボク ソウチ ニ オケル エネルギー ト ブッシツ ノ ナガ

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抄録

バヒアグラス(Paspalum notatum Flugge.)放牧草地にホルスタイン育成牛を1983年5月下旬〜10月下旬に8回昼夜連続放牧し,糞と尿による窒素排泄量を1,3,5,7,8回次について測定し,残りの回次については推定した。1. 1日1頭当たりの糞による窒素排泄量の放牧回次による差異は,1個あたりの糞重,排糞個数の差異により,尿の場合は1回当たりの排尿量,排尿回数,尿の窒素含有率によるところが大であった。2. 糞による窒素排泄量(gN/頭/日)は,乾物摂取量および窒素摂取量との間にそれぞれ,r=0.946^*および0.945^*の有意な相関関係を示し,尿の場合は,牛群の平均体重および代謝体重との間にそれぞれ,r=0.981^<**>および0.982^<**>の有意な相関関係を示した。3. 放牧期間中(1〜8回次)に糞として101kg/ha,尿として95.9kg/haの窒素が排泄された。糞窒素の86%,尿窒素の78%が草地に排泄され,残りのそれぞれ14%,22%は休息場に排泄された。4. 休息場に排泄されることによって牧草に再吸収されない窒素はかなりの量に達するとみられた。特に夏期の場合は尿窒素の50%前後しか草地に排泄されないことと,糞尿窒素の牧草による利用率を考慮すると,排泄窒素の60%以上は草地を再循環しないと推定された。

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被引用文献 (1)*注記

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