近赤外分析法による飼料イネの飼料成分推定

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  • Prediction of Chemical Composition in Forage Paddy Rice Using Near Infrared Reflectance Spectroscopy
  • キンセキガイ ブンセキホウ ニ ヨル シリョウ イネ ノ シリョウ セイブン スイテイ

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抄録

飼料イネの飼料成分を簡易にしかも迅速に推定するため, PLS法による検量線を作成し, その推定精度と実用性について検討した。飼料イネ191点を供試し, その内, 検量線作成用116点, 検量線検定用75点であった。作成した検量線は, 粗タンパク質などの各成分とも, 化学分析値(LAB値)と近赤外分析法による推定値(NIRS値)との相関が0.93〜0.98と高かった。検量線の推定精度では, 粗タンパク質および乾物において, NIRS値とLAB値の相関が0.97と高く, また, 推定誤差の標準偏差(SDP)が0.34-0.44と小さく, 精度の非常に高いAランクであった。一方, 有機物, 細胞壁物質(OCW), 細胞内容物質(OCC), および低消化性繊維(Ob)において, 推定精度は高いBランクであった。以上の結果, 近赤外分析法による飼料イネの成分分析は, 実用的な場面における分析法として利用できるものと考えられる。

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