気温の違いがソルガム(Sorghum bicolor Moench)の出穂関連形質に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • キオン ノ チガイ ガ ソルガム Sorghum bicolor Moench ノ シュッスイ カンレン ケイシツ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

魚住順・吉村義則・黒川俊二(2001):気温の違いがソルガム(Sorghum bicolor Moench)の出穂関連形質に及ぼす影響.日草誌47, 484-490. 気温の違いがソルガムの葉の分化速度, 出葉速度, 幼穂分化の時期, 最終主稈葉数および出穂の時期に及ぼす影響を検討した。 温度感応性の強い品種(高感応性品種)においては, 生育温度の上昇は, 葉の分化速度を促進し, また, 播種から幼穂分化までの日数を増加させた。この温度反応は, 高温条件における最終主稈葉数を大きく増加させた。一方, 温度感応性の弱い品種(低感応性品種)においては, 葉の分化速度は高感応性品種と同様に高温によって促進されたが, 幼穂分化までの日数は逆に高温ほど少なくなった。その結果, 温度上昇が最終主稈葉数に及ぼす影響は, 高感応性品種の場合よりも顕著に小さかった。高感応性品種においては出穂日数の温度反応に, 低感応性品種においては最終主稈葉数の温度反応に, それぞれ品種間差が認められた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ