年3回刈条件下および再生過程におけるパニックグラスとローズグラスの収量,化学組成および乾物消化率
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- BAYORBOR Thomas Basuglo
- 愛媛大学農学部
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- 熊井 清雄
- 愛媛大学農学部
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- 福見 良平
- 愛媛大学農学部
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- 服部 育男
- 愛媛大学農学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Herbage Yield, Chemical Composition and In vitro Dry Matter Digestibility of Panic Grasses under 3-cut Harvest System and during Regrowth Period.
- 年3回刈条件下および再生過程におけるパニックグラスとローズグラスの収量,化学組成および乾物消化率〔英文〕
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抄録
ギニアグラス(ナツカゼ),グリーンパニック,カラードギニアグラスおよびローズグラス(ガットン)を年3回刈条件下で栽培して,収量,化学組成および乾物消化率(IVDMD)を検討した。ギニアグラスは最高収量を示し,カラードギニアグラスは低収にとどまった。ギニアグラス,グリーンパニック,ローズグラスおよびカラードギニアグラスの合計乾物収量はそれぞれa当たり330,226,220および197kgであった。これらは対照のローズグラスを100とした場合,ギニアグラス,グリーンパニックおよびカラードギニアグラスで150,103および90に相当した。供試牧草の粗蛋白質音量は8.3〜14.2%の範囲であり,カラードギニアグラスは常に高い値を示した。粗蛋白質含量は,カラードギニアグラス>グリーンパニック>ローズグラス>ギニアグラス>であったが,粗蛋白質収量では乾物収量が大きく影響して,ギニアグラス>グリーンパニック>カラードギニアグラス>ローズグラスの関係を示した。一方,生草収量や乾物収量が最も低かったカラードギニアグラスは,他の牧草よりIVDMDが常に高かった。ギニアグラスは再生過程において最高の乾物生産を維持したが,粗蛋白質音量やIVDMDは他草種に比較して低かった。細胞壁を構成する成分とIVDMDとの間には,高い負の相関が認められた。牧草の収量,粗蛋白質倉量および乾物消化率の三者間の望ましい均衡を保持するには,これら草種の刈取間隔を4週おくことが適当と考えられた。パニックグラス,とくにギニアグラスの収量はローズグラスより優れていた。今後,乾草,サイレージ調製に対するパニックグラスの適性やそれらの栄養価を明らかにする必要があろう。
収録刊行物
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- 日本草地学会誌
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日本草地学会誌 38 (3), 315-326, 1992
日本草地学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680731647360
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- NII論文ID
- 110006410396
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- NII書誌ID
- AN00194108
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- ISSN
- 21886555
- 04475933
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- NDL書誌ID
- 3814515
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可