オーチャードグラスの出穂制御に関する研究 : IV.幼植物における春化感応力の獲得

書誌事項

タイトル別名
  • Control of Flowering of Orchardgrass (Dactylis glomerata L.) : IV. Aquirement of responsiveness to floral-induction treatment in seedling
  • オーチャードグラスの出穂制御に関する研究-4-幼植物における春化感応力の獲得
  • オーチャードグラス ノ シュッスイ セイギョ ニカンスルケンキュウ 4 ヨウシ

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説明

オーチャードグラスの出穂の機作とその制御方法を明らかにするため,本報では幼植物の栽培条件と苗令が春化感応力に及ぼす影響を検討した。「アオナミ」および「Latar」の7週令の幼植物に対する春化処理効果は,疎植および多肥条件で養成した場合に高く,春化感応力はこれらの条件下で増大すると考えられた。一方,「アオナミ」および「那系EV1号」では,昼間25℃,夜間15℃・連続照明下で養成した5週令の幼植物が春化感応力を獲得していることが明らかになった。但し,幼植物の春化感応力は週令だけでなく生育量の多少によっても影響されると推察された。また,6品種・系統の3〜7週令の幼植物に6週間の春化処理を行った結果,いずれの品種・系統でも春化処理効果は週令とともに高くなったが,6週令と7週令での春化処理効果の差異は比較的小さかった。このことから昼間25℃,夜間15℃・連続照明下で養成した6週令の幼植物は,品種・系統の如何にかかわらず幼若期を経過し,安定した春化感応力を獲得していると考えられた。

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