オーチャードグラスの低温馴化過程における生理的特性の品種間差異

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タイトル別名
  • Varietal Difference of Physiological Trait during Cold Acclimation in Orchardgrass (Dactylis glomerata L.)
  • オーチャードグラス ノ テイオン ジュンカ カテイ ニ オケル セイリテキ トクセイ ノ ヒンシュ カン サイ

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抄録

秋季生長に優れる寒地向きオーチャードグラス品種を育成するために,越冬性の異なる4品種を用いて,秋季の休眠性と耐凍性の変化に及ぼす日長の影響を明らかにした。秋季の生長量は,「アキミドリ」が多く「北海28号」が少なかった。低温・24時日長条件下における耐凍性の増大と休眠の深まりは,「北海28号」は低温・自然短日々長下より約2週遅れたが,「アキミドリ」は11月17日までは日長間の差異が小さかった。「北海28号」の秋季休眠と低温馴化は短日に反応して促進されるが,「アキミドリ」は11月上旬までは日長感応性が低いことが明らかとなった。寒地向き品種の秋季生長改良のためには,生育停止までの生長を増やし,11月上旬までの日長感応性を低めて,それ以降速やかに耐凍性を高めるように育種する必要があることが示された。

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参考文献 (18)*注記

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