書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Spontaneous Regression of the Esophageal Cancer during Endoscopic Follow in 2 Years
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説明
症例は82歳女性。気管支喘息,高血圧の加療中,消化器症状にて上部消化管造影を施行し,食道癌を疑われた。上部消化管内視鏡にて歯列より約30cm,2時方向に小結節扁平隆起性病変を認め,X線,内視鏡所見,生検より表在隆起型食道癌(中分化型扁平上皮癌)と診断した。内視鏡的切除など各種治療を検討したが,年齢,全身状態などにより未治療のまま経過観察となった。定期的に内視鏡を実施していたところ,約2年後の内視鏡検査において著明な退縮を認めた。悪性腫瘍の自然退縮は極めてまれな現象であり,頻度は悪性腫瘍6万例から10万例に1例とされており,とりわけ消化器癌ではまれとされている。今回,自然退縮した食道癌を内視鏡的に経過観察しえた1例を経験したので報告する。
収録刊行物
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- 消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
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消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy 45 (0), 114-116, 1994
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680732337920
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- NII論文ID
- 130005073949
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- ISSN
- 21890021
- 03899403
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可