胃に発生したpyogenic granulomaの1例

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タイトル別名
  • A Case of Pyogenic Granuloma in the Stomach

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説明

症例は50歳男性。1993年11月右季肋部痛で近医受診。近医での内視鏡検査の結果,胃癌が疑われた。当科で再検査を行い,食道胃粘膜接合部付近の噴門に白色の山田Ⅲ型のポリープ様の小隆起が認められた。易出血性で,内視鏡検査中に出血がみられた。生検の結果はGroup Ⅳで,内視鏡的胃粘膜切除術施行。腫瘍径は8×6.5mm,上皮が欠損し,病理組織学的には強い炎症細胞浸潤を伴った毛細血管の拡張と増生のみられる肉芽組織で,pyogenic glanulomaと診断された。pyogenic glanulomaは,皮膚や粘膜にみられる易出血性腫瘤で,消化管では口腔粘膜や舌に比較的多いが,胃粘膜での発生は本邦で1例のみ報告されている。本症例の場合,EMR施行後約2年間経過しているが,再発は認められていない。

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