完全内臓逆位患者の冠動脈バイパス術時の経食道心エコーに関する報告
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Complete Situs Inversus Patient Underwent Coronary Artery Bypass Grafting under General Anesthesia with Ttransesophageal Echography
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説明
完全内臓逆位と診断された冠動脈バイパス術(coronary artery bypass grafting: CABG)症例で経食道心エコー(TEE)を用いた術中麻酔管理を行った。症例は77歳男性で,既往歴に完全内臓逆位があったため,麻酔管理での術中の TEE は通常と正反対に180°を 0°と考えて操作した。典型的な 4 腔像は180°,長軸像は55°で描出でき,術中の操作が正反対である違和感解消のために,鏡を通してモニターをみる操作も行った。完全内臓逆位患者に TEE を行う際には,心奇形合併の見落としを回避するために,胸部 X 線で右胸心であっても腹部臓器も逆位であるかをエコー前に確認し,基本的な画像描出法は正常心患者と変わらないこと,走査面は正常面±180°で行うこと,構造が逆であるために TEE の走査に違和感がある場合は鏡に映して走査するなどの工夫も必要な場合があると考えられた。
収録刊行物
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- Cardiovascular Anesthesia
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Cardiovascular Anesthesia 18 (1), 29-33, 2014
一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680733725440
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- NII論文ID
- 130004701456
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- ISSN
- 18847439
- 13429132
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可