降雨による視認性低下が高速道路走行時の認知反応に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of rainfall-impeded visibility on cognition and reaction during expressway driving
  • コウウ ニ ヨル シニンセイ テイカ ガ コウソク ドウロ ソウコウジ ノ ニンチ ハンノウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

<tt>本研究では,降雨による視認性低下が高速道路走行時の交通状況への対処反応や高次の認知情報処理過程に及ぼす影響を検討するため,2 </tt><tt>つの走行実験を行って降雨条件と非降雨条件を比較した。実験 1 </tt><tt>は先行車両の加速あるいは減速にすばやく対応する反応課題,実験 2 </tt><tt>は瞬間的に呈示される前方交通状況を視認し前方の他車両の存在状況を同定する認知課題であった。結果より,降雨時では,</tt>(1)<tt> 空間解像度が低下するため,交通状況の細かい変化に気づきにくく,危険な交通状況への対処が遅れる傾向があること,</tt>(2)<tt> 空間解像度の低下により,前方交通状況の認知課題の難易度が高まって注意資源の必要量が増加し,その限界量に達しやすくなるため,認知エラーが発生しやすくなることが示唆された。これらの知見をもとに,降雨時の速度抑制の効果について論じた。</tt>

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