静脈ライン用ニードルレスコネクタにおけるシリンジ挿入抵抗および接続確実性の比較検討

  • 海堀 昌樹
    関西医科大学 次世代低侵襲外科治療学講座 関西医科大学 外科学講座
  • 吉井 健悟
    京都府立医科大学 大学院医学研究科 生命基礎数理学

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of syringe insertion resistance and connection stability of needleless connectors for IV lines
  • ジョウミャク ラインヨウ ニードルレスコネクタ ニ オケル シリンジ ソウニュウ テイコウ オヨビ セツゾク カクジツセイ ノ ヒカク ケントウ

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抄録

<p>【目的】本邦で使用されている主要ニードルレスコネクタ三方活栓は数種類が存在する。今回我々は各種ニードルレスコネクタ三方活栓に対する挿入抵抗を中心に、その有用性に関して比較検討を行った。【対象及び方法】評価対象は本邦で臨床使用されている6製品 (製品A~F) とした。ニードルレス部タイプがスプリットセプタム4種類およびメカニカルバルブ2種類、またゴム弁材質がイソプレンゴム2種類およびシリコンゴムが4種類であった。これらニードルレスコネクタに対するシリンジ挿入抵抗および挿入エネルギーを測定した。またニードルレスコネクタに対するシリンジ接続部耐圧試験を行った。【結果】スプリットセプタムおよびイソプレンゴムである製品Aの挿入抵抗および挿入エネルギーはそれぞれ1182±21、5158±126 gf・mmであり、他5種と比較し、有意に低値を示した。ニードルレスコネクタに対するシリンジ接続部耐圧試験では全種類とも目標最大注入圧以上の接続部耐圧を示した。【結論】シリンジ挿入部のゴム弁材質がイソプレン、またニードルレス部がスプリットセプタムであり、クリック強度を有する製品Aが最も挿入抵抗および挿入エネルギーが低く、臨床使用において扱いやすい可能性が示唆された。</p>

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