急性期病院高齢患者における摂食嚥下障害スクリーニング質問紙票EAT-10で評価した嚥下障害と低栄養の関連

  • 松尾 晴代
    社団法人 鹿児島市医師会病院 看護部
  • 吉村 芳弘
    社会医療法人社団熊本丸田会 熊本リハビリテーション病院 リハビリテーション科
  • 石崎 直樹
    社団法人 鹿児島市医師会病院 外科
  • 上野 剛
    鹿児島市立病院 麻酔科

書誌事項

タイトル別名
  • Dysphagia assessed by the 10-item Eating Assessment Tool is associated with nutritional status in older people admitted to acute hospital
  • キュウセイキ ビョウイン コウレイ カンジャ ニ オケル セッショクエンカ ショウガイ スクリーニング シツモンシヒョウ EAT-10 デ ヒョウカ シタ エンカ ショウガイ ト テイエイヨウ ノ カンレン

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説明

<p>【目的】急性期病院高齢患者における摂食嚥下障害スクリーニング質問紙票 EAT-10 (以下 EAT-10) で評価した嚥下障害の実態ならびに、嚥下障害と低栄養との関連性を明らかにする。【対象及び方法】2015年3月から7月の間に急性期病院に入院した高齢者103人 (平均年齢80±8歳、男性45人) を対象とした横断研究である。EAT-10を用いて嚥下障害を評価し、栄養状態との関連性について相関の解析および多変量解析を行った。【結果】対象者の26.2%が EAT-10で3点以上の評価となり、嚥下障害が示唆された。MNA®-SFでの評価では低栄養を13人 (12.6%) に認めた。多変量解析では EAT-10で評価した嚥下障害は栄養状態の独立した関連因子であった (Beta -0.393. p<0.001) 。【結論】急性期病院入院高齢者の約四分の一に嚥下障害を認め、嚥下障害は栄養障害と関連していた。EAT-10が3点以上の高齢者は嚥下評価と同時に栄養評価を行うべきである。</p>

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